OSテンプレート仕様書

OSテンプレート仕様書

End User Public Specification

MetaTrader 4 / 5 用
OS テンプレート #

仕様書 #

Ubuntu 24.04 LTS(Kubuntu Desktop)上で MetaTrader 4 / 5 を Wine で安定運用するための、公開仕様書です。
「何が入っているか」「どう使うか」「どのテンプレートが自分向けか」を、製品ごとの違いも含めて分かりやすくまとめています。

 

文書情報 #

v1.4(2026-03-14 JST)
対象テンプレートコンソールFXVPS / リモートデスクトップFXVPS / OptiMax

今回の整理 #

  • コンソールFXVPS は XRDP なし
  • リモートデスクトップFXVPS / OptiMax は XRDP 搭載
  • テンプレート種別ごとの使い分けを明確化

Template Lineup

テンプレート種別と接続方法 #

まず確認したいのは、自分が使うテンプレートに XRDP が入っているかどうかです。
接続方法と想定用途は、テンプレートの種類によって異なります。

XRDP なし

コンソールFXVPS #

初心者向け / 軽量構成 / 余計な常駐サービスを増やさない運用向け

  • 接続前提:コンソール /
  • XRDP:含まれません
  • 向いている用途:まずはシンプルに MT を使いたい構成
  • 注意:リモートデスクトップ接続を前提にしたテンプレではありません

XRDP 搭載

リモートデスクトップFXVPS #

中〜上級者向け / リモートデスクトップ接続での常用を前提にした構成

  • 接続前提:XRDP / コンソール
  • XRDP:標準搭載
  • 向いている用途:外部PCからデスクトップ操作したい利用者様
  • 保護:ログイン失敗が短時間に続くと一時的に接続制限されます

XRDP 搭載

OptiMax #

高性能運用向け / リモートデスクトップ前提 / MT運用に最適化した上位系統

  • 接続前提:XRDP / コンソール 
  • XRDP:標準搭載
  • 向いている用途:高負荷・複数インスタンス・上位プラン運用
  • 保護:ログイン失敗が短時間に続くと一時的に接続制限されます
テンプレート
XRDP
主な接続方法
向いている使い方
コンソールFXVPS
なし
Proxmox コンソール / VNC
シンプル運用
リモートデスクトップFXVPS
あり
XRDP / Proxmox コンソール / VNC
リモートデスクトップ運用
OptiMax
あり
XRDP / Proxmox コンソール / VNC
高性能運用

Value

OSテンプレートの主な仕様 #

MetaTrader 運用で壊れやすい部分をあらかじめ固定化し、
利用者様が MT4 / MT5 の .exe を GUI 上で実行するだけで使い始められることを目指しています。

Wine を固定 #

WineHQ devel 10.2 を固定し、意図しない更新や枝変えを防ぎます。

日本語表示を改善 #

Windows フォントを入れずに、豆腐(□)や文字化けを起こしにくい設定を適用しています。

ダブルクリックで起動 #

.exe を開くと wine-mt が起動し、MT4 / MT5 用の prefix を自動選択します。

MT5 多重起動に配慮 #

prefix pool(既定 4 枠)で分散し、同時起動時の競合を減らします。

復旧ツールを同梱 #

「重い / 固まる」ときに使える MetaTrader Reset (Wine) をメニューから実行できます。

診断ツールを同梱 #

サポート用に MetaTrader Diagnostics (wine-mt) を用意しています。

Prerequisites

利用前提 #

重要:Wine の GUI 操作は X11 セッション上で行ってください #

インストーラ、ログイン画面、設定画面など、Wine の GUI を伴う操作は 必ず GUI セッション上で実行してください。

  • OK:Proxmox コンソール / VNC / XRDP(搭載テンプレの場合)
  • NG:SSH だけで GUI を起動する、Wayland 上で無理に使う

確認コマンド #

echo "DISPLAY=$DISPLAY"
echo "XDG_SESSION_TYPE=$XDG_SESSION_TYPE"

期待値 #

  • DISPLAY が空でない(例::0:1
  • XDG_SESSION_TYPE=x11

nodrv_CreateWindow が出る場合は、ほぼ「GUI セッション外で起動」または「Wayland」での実行が原因です。

Included

テンプレートに含まれるもの #

Wine 固定 #

Wine は WineHQ devel 10.2pin + hold により、意図せずバージョンが上がったり枝変えされないようにしています。

自動更新の無効化 #

運用中に勝手に更新されて MT が不安定になる事故を防ぐため、unattended-upgrades / apt-daily は無効です。

日本語フォント対策 #

Linux 側の Noto / IPA 系フォントと Wine 側の置換設定で、豆腐や文字化けを起こしにくい構成です。

wine-mt ハンドラ #

.exe の起動を wine-mt が受け持ち、MT4 / MT5 に応じた prefix を自動選択します。

XRDP 搭載テンプレートの追加事項 #

リモートデスクトップFXVPS と OptiMax では、XRDP が標準搭載です。
同一ソース IP から 一定時間内に複数回ログイン失敗を検知すると一定時間IPBANを実施します。

  • パスワードの連続入力ミスに注意してください。
  • 誤ってブロックされた可能性がある場合は、しばらく待つかサポートチケットをオープンしてください。

Usage

利用者様が触る仕組み #

持ち込みのMT4/5の.exe ダブルクリック運用 #

  • ファイルマネージャで .exe をダブルクリックすると wine-mt が起動します。
  • MT4 / MT5 の実行ファイル・インストーラは 適切な prefix を自動選択します。
  • 事故防止のため、標準では MT 系以外の .exe は起動拒否の設定をしています。

prefix 配置 #

  • MT4:~/.mt4
  • MT5:~/.mt5pool/mt5-01~/.mt5pool/mt5-0N

 

推奨フロー #

  1. 自分のテンプレートに合った GUI 接続を使う
  2. MT4 / MT5 のインストーラ .exe を用意するまたはご自身の環境からMetaTraderフォルダを丸ごと持ち込んでください。
  3. .exe をダブルクリックして起動する
  4. インストール後、terminal.exe または terminal64.exe を起動する

Pool

MT5 多重起動の考え方 #

MT5 は同時起動数が増えると prefix 競合で不安定になりやすいことがあります。
このテンプレートでは、複数 prefix に分散させる前提で設計されています。

~/.mt5pool/mt5-01
~/.mt5pool/mt5-02
~/.mt5pool/mt5-03
~/.mt5pool/mt5-04

安定運用のコツ #

wine-mt は .exe の置き場所を手がかりに割当を決めます。
フォルダ名を分けると prefix が分散されやすくなり、同時起動が安定しやすくなります。

MT5-A/terminal64.exe
MT5-B/terminal64.exe
MT5-C/terminal64.exe
MT5-D/terminal64.exe

Support Tools

Reset と Diagnostics #

MetaTrader Reset (Wine) #

重い、固まる、反応が悪い場合に、Wine の状態だけをリセットするためのツールです。

  • 起動中の MT は終了します
  • OS 再起動の代わりに使えることがあります
  • アプリメニューから実行できます

MetaTrader Diagnostics (wine-mt) #

サポート・トラブル調査用に、環境情報と状態確認を簡単に取得できます。

  • アプリメニューから実行できます
  • 必要に応じて CLI での実行指示が来る場合があります
  • 取得結果をサポートへ共有してください

 

Limitations

既知の制約・注意事項 #

自動更新は無効です

OS のセキュリティ更新やパッケージ更新は、管理側の計画に従って実施されます。

Wine は固定です

利用者様が勝手に Wine を更新したり、別系統の Wine を混在させると不具合の原因になります。

.exe の起動は原則 MT 系限定です

事故防止のため、標準では MT 系以外の .exe は起動拒否です。例外が必要な場合はサポートチケットをオープンしてください。

XRDP の有無はテンプレートによります

コンソールFXVPS は XRDP なし、リモートデスクトップFXVPS と OptiMax は XRDP ありです。

MT の挙動は外部要因でも変わります

ブローカー、EA、WebView2、回線状況などの影響で挙動が変わる場合があります。

Troubleshooting

困ったとき #

まずは接続方法とセッション種別を確認すると、原因の切り分けが早くなります。

nodrv_CreateWindow が出る #

GUI セッション外で実行している可能性が高いです。コンソール  / XRDP のいずれかで接続し直してください。

MT を複数起動したら重い #

まず起動しすぎていないか確認し、改善しなければ MetaTrader Reset (Wine) を実行してください。

XRDP で急に入れない #

パスワードの連続ミスで一時的に接続制限されている可能性があります。しばらく待つかサポートチケットをオープンしてください。

メニューに Reset / Diagnostics が出ない #

kbuildsycoca6 2>/dev/null || true
kbuildsycoca5 2>/dev/null || true

それでも出ない場合は、ログアウト → ログイン を試してください。

サポートに渡すと助かる情報 #

  • 発生日時(JST)
  • 何を起動したか(MT4/MT5、どのフォルダからか)
  • Diagnostics の結果
  • DISPLAYXDG_SESSION_TYPE の値
  • XRDP 利用時は、ログイン失敗後かどうか
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Updated on 2026年3月19日

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